書籍情報
書籍名 | 誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠®メソッド |
著者 | 松本 美栄 |
出版社 | かんき出版 |
出版日 | 2019年9月19日 |
ページ数 | 240ページ |
ジャンル |
この本の結論と要点、学び
この本の結論
本書はより効率的な睡眠をとるアプローチとして、目のマッサージやストレッチ、適度な運動や瞑想など、様々な方法を提案しています。
そして最後に読者に対して、無理をせず、楽しみながら、できることを1つずつ試していくことを呼びかけています。
クリエイティブな仕事をしている人が抱える悩みやストレスは、簡単に解決できるものではありませんが、本書で紹介されている不安のアウトプットや瞑想などの方法を試してみることで、ストレスを軽減することができます。
失敗したり、長続きしなくても気にせず、小さな成功体験を積み上げることが重要です。
そして「濃縮睡眠」を実現することができれば、生き方を変えることができるかもしれません。
実際に本書の最後に、濃縮睡眠を経て、以下のような変化が生まれた人を紹介しています。
- やりたいことを見つけた人
- 転職した人
- 海外に飛び出した人
- 起業した人
- 趣味を見つけた人
- 家族との時間を大切にするようになった人
人によって変化は様々ですが、充実感が高まり、幸せに一歩踏み出せていることは間違いありません。
この本の要点
この本の要点は以下の5つです。
- 睡眠の質を高めるためには、やみくもに短時間睡眠を目指すのではなく、生活改善を1つひとつ実行していくことが大切
- 姿勢を正すことでメンタルが前向きになり、ストレスにもうまく対応できるようになる
- 筋肉量が多い人は血流も活発で、睡眠改善にも役立つ。運動習慣をつけるためには、簡単なことから始めることが大切
- 不安のアウトプットし書き換えることで、不安が具体化され、目標が明確になるため、ストレスが軽減される
- 瞑想を行うことで、脳疲労をとり、ビジネスパフォーマンスが向上する
この本の細かい解説
濃縮睡眠の3つの要素
濃縮睡眠で重要な要素は以下の3つです。
- 脳疲労を取り除くこと
- 血液の循環をよくすること
- 睡眠環境を整えること
濃縮睡眠を実現する上で重要な1つめの要素は「脳疲労を取り除くこと」です。
脳疲労を取り除くためには、日常生活の中で簡単にできるエクササイズやワークがあることを説明しています。
脳疲労は、体の疲れとは異なり、意識しづらいものであるため、正しい対策をとることが重要です。
脳疲労を取り除くためには、頭蓋骨や目の周りのマッサージなど物理的なアプローチに加え、不安のアウトプットや瞑想など精神的なアプローチもあります。
不安のアウトプットは、不安やストレスを書き出すことで、具体的な目標を設定し、ストレスを軽減する方法です。
また、瞑想は、頭の中を空っぽにして、呼吸に集中することで脳疲労を軽減する方法です。
これらの方法は、欧米のエリートビジネスパーソンの間で注目されており、日本でもライフハックとして認知されるようになっています。
次に重要な2つめの要素である「血液の循環を良くすること」です。
全身に血液を送っているのは心臓だけではなく、筋肉も血液の循環に大きく関わっています。
特にふくらはぎの筋肉は、全身に血液を巡らせるポンプの役割を果たしており、「第二の心臓」と呼ばれています。
日頃から運動していて筋肉量が多い人は、血流も活発であるため、睡眠改善にも効果があります。
実際、「濃縮星眠」の指導をしていても、筋肉量の多いスポーツマンタイプの方は睡眠改善がスムーズになりやすい傾向があります。
このことから、運動習慣を持つことが睡眠改善につながると言えます。
ジムに通ったりしてトレーニングをする習慣がある方は、継続することをおすすめします。
運動をする習慣がない人は、家で簡単にできる筋力トレーニングから
始めることができます。具体的には、毎日6回のスクワットから始めることをおすすめします。
このような簡単な運動から始めることで、運動習慣を身につけることができます。
血流を促進することは、睡眠改善だけでなく、健康にも良い影響を与えます。血流が良くなることで、体内の老廃物が排出され、免疫力が高まります。
また、血流が良くなることで、脳にも良い影響を与えます。脳に十分な酸素や栄 養素が供給されることで、脳の機能が向上し、ストレスに対する抵抗力が高まります。
最後に重要な3つめの要素である「睡眠環境を整えること」です。
睡眠環境を整えるためには、まず、寝室の照明を調整することが大切です。
寝る前に明るい場所で過ごすと、脳が覚醒状態になってしまい、寝付きが悪くなることがあります。
そのため、寝る前には照明を暗くするか、間接照明を使うなどして、リラックスできる環境を作ることが重要です。
また、寝室の温度も睡眠に影響を与えます。
寝室が暑すぎると、体が熱を放出しにくくなり、寝苦しくなることがあります。
逆に、寒すぎると体が冷えてしまい、寝つきが悪くなることがあります。
そのため、寝室の温度を調整し、 快適な環境を作ることが大切です。
他にも寝室の音環境や清潔さ、寝具など、改善できるポイントは様々です。
特に寝具は体を支える役割を持っているため、適切なものを選ぶことが大切です。
マットレスは、体圧分散性や通気性などが重要なポイントとなります。
早起きを実現するために
早起きを実現するためには、質の高い睡眠を取ることも重要ですが、朝起きた時にどんなアクションを起こすかも重要です。
早起きを実現するためには、以下のようなアイディアがあります。
- 朝、誰かとの予定を入れる
- 朝起きたら声を出す
- とりあえず布団やベッドから出る
- やりたいことをイメージする
- 朝のルーチンを決める
他にも様々なアイディアがありますが、いちばん重要なことは「早起きに成功しなくても大丈夫」と考えることです。
早起きできずに「失敗した」と考えることは挫折につながるため、「濃縮睡眠」への挑戦が終わってしまう可能性があります。
「週に1回でも早起きできればOK」とすることで、小さくても着実な進歩を感じ、少しずつ睡眠を改善していくことが重要です。
まとめ
本書では、睡眠の質を上げるための様々な習慣を紹介しています。
私自身、睡眠の質が悪く、朝起きると疲れが残っていることが多かったため、本書を手に取ってみましたが、物理的なアプローチに加え、不安や悩みを書き出すようなストレスの解消法も紹介されていたため大変参考に成りました。
また、いきなり「濃縮睡眠」を実現させる!というものではなく、「小さな成功体験をコツコツ積み上げていく」という考え方も、非常に安心で共感することができました。
本記事では紹介しませんでしたが、良質な睡眠をとるための代表的なTipsである「夕食時の糖質制限」や「入浴は布団に入る90分前」など、11種類の習慣も盛り込まれているため、睡眠に関連することは全て詰め込まれていると言っても過言ではないと思います。
睡眠に悩んでいる方はぜひ読んでみてください。