【まとめ】AI時代対応 大人の知的習慣 – 「複合力」こそが究極の効率化である

本記事の要点や結論は、あくまで記事執筆者が感じたものです。この本に関する正確な情報ではない可能性があります。詳しくはサイト利用規約をご確認ください。

書籍情報

書籍名AI時代対応 大人の知的習慣 - 「複合力」こそが究極の効率化である
著者齋藤 孝
出版社KADOKAWA
出版日2019年7月19日
ページ数174ページ
ジャンル
  • スキルアップ
  • 効率化
  • 自己啓発
  • この本の結論と要点

    この本の結論

    本書ではAI時代において「複合力」が重要であるということが強調されています。

    複合力とは、複数のことを同時にこなす能力のことであり、現代社会においてますます重要性が高まっています。

    複合力を持つことで、より効率的に仕事をこなすことができ、生産性を高めることができます。また、複合力を持つことで、より多くの情報を処理し、より高度な思考を行うことができます。

    AIが進化する中で、単一のスキルや知識だけではなく、複数の分野にまたがる知識やスキルを持つことが求められるようになってきています。

    本書では、AIが人間の仕事を奪うという懸念がある一方で、AIが人間に代わってできないことがあるということが指摘されています。

    それは、人間が持つ複合力であり、AIが持つことのできない創造性や感性、そして人間同士のコミ ュニケーション能力などです。

    AIが進化する中で、人間がAIに勝ることができるのは、複合力を持つことができるからだということが本書で説明されています。

    また、本書では、複合力を鍛える方法についても詳しく説明されています。

    それは、異なる分野の人々と交流すること、そして自分自身の興味や好奇心を追求すること、他にも日常生活で様々な一工夫を加えることなどです。

    これらの方法を通じて、複合力を鍛えることができ、AI時代においても生き残ることができるということが本書で示されています。

    「複合力」の鍛え方

    本書で紹介されている「複合力」の鍛え方は、大きく5つに分類されます。

    1. 2つのうち、1つを「自動化」する
    2. 頭の中にナビゲーターを持つ
    3. メタ意識を持つ
    4. ゴールを見定めて「考え事」をする
    5. 脳の許容量を増やす

    この本の細かい解説

    自動化をして消費エネルギーを削減する

    「自動化」とは、二つ以上のことを同時に行うことを習慣化することで、判断力を磨くことができるという考え方です。

    「自動化」を身につけるために、日本語を自動化する訓練をすることが最も効果的です。

    具体的には、速音読を行うことで、日本語の訓練をすることができます。

    また他の方法として、習慣化することが大切です。

    自分が習慣化したいことを決め、それを毎日繰り返すことで、自動的に行動できるようになります。

    ナビゲーターを使い迷子にならない

    ナビゲーターがない人がよく陥る問題として、「自分にまつわる話をするときに、話のまとまりがなくなってしまう」ということがあります。

    この問題は、話す内容を組み立ててリードしていくナビゲーターの不在が大きく関係しています。

    そこで、ナビゲーターを鍛える方法として「15秒で言いたいことを伝える練習をしよう」というものがあります。

    15秒というと、多くのことは盛り込めません。ですので、構成もシンプルにならざるをえません。シンプルな構成をまずは微細的に練習することが大事なのです。

    メタ意識で「客観的に見られる自分」を作る

    メタ意識を持つことで、過去や未来にとらわれず、自分の感情を客観視して、現在の状況に最適な判断をすることができます。

    メタ意識を鍛えるためには、瞑想という方法が効果的であるとされています。

    瞑想とは、いろんな動作を一切やめて、静かな状態で無心になることで、体も頭も働かせず、「今、この瞬間」の自分を感じることです。

    また、お寺で座禅を組んでじっと座っていることだけが瞑想とは限らず、日常の中で「瞑想的」な瞬間を見つけることも重要です。

    ゴールを見定めて考え事をする

    「なんとなく考え事をしない」ことも重要です。な

    ぜなら、意識的に考え事をすることで、思考力が鍛えられ、複合力を身につけることができるからです。

    また、考えることによって、目的やゴールを意識し、最善の解を導き出すことができます。

    「なんとなく考え事をしない」ためには、まずは今自分が何について考えているか、考えることによってどんな結論を得たいか、そのゴールは何なのかを考えることです。

    また、「考える」の密度をより濃くするためには、考え事をメモに書き起こしたり、脳のメリハリをつけるために仮眠などを取ることが重要です。

    脳の許容量を増やす

    これまで紹介してきた、自動化、ナビゲーション、メタ意識、ゴールを定めるをフル活用することにより、脳の許容量を増やすことができます。

    自動化をして脳の省エネをおこない、ナビゲーションで迷子にならず、メタ意識で「先読み」をし、ゴールを定め余計な脳の消費をなくす、これらによって脳の容量は増えませんが許容量は増やすことができます

    そして脳の許容量を増やすことができれば、余裕が生まれ、自分だけではなく人の面倒が見られるようになります

    そして複雑な思考ができるようになり、AI時代でも生き抜く力を得ることができるのです。

    まとめ

    本記事では、本書で紹介されている日常的な複合行動については紹介できませんでしたが、最後にヒントとしていくつかその複合行動について触れさせていただきます。

    • 旅する ✕ 読む
    • 会議に出る ✕ 呼吸法をする
    • 仕事をする ✕ ラジオを聞く

    上記のような日常生活でもできる、普段から意識的に複合行動を行うことによって、複合力が鍛えることができます。

    私自身も、いわゆる「マルチタスク」が苦手で、音楽を聞きながら作業ができないタイプです。

    しかし本書を手にとってみて、それは今の自分にとっては効率的かもしれませんが、AI時代で生き抜くためにはストレッチが足りていないなと思いました。

    まずは日常的にできる複合行動から取り組み、少しずつ色々なことを複合行動に転換し、複合力を身に着けていきたいなと思いました。