書籍情報
| 書籍名 | できるビジネスマンは話が短い！10秒でズバッと伝わる話し方 |
| 著者 | 桐生 稔 |
| 出版社 | 扶桑社 |
| 出版日 | 2017年8月31日 |
| ページ数 | 168ページ |
| ジャンル |
この本の結論と要点、学び
この本の結論
著者は自身の経験を通じて、コミュニケーション能力の重要性について語っています。
著者は、社長の側近として働いていた時に、上司から厳しい指摘を受けることが多かったと述べています。その理由は、著者が伝えたいことをうまく伝えられなかったためでした。
しかし、著者はその経験を通じて、要約力を身につけることが重要であることに気づきました。
要約力とは、多くの情報からポイントを特定する力のことです。
要約力を身につけることで、ビジネスマンは、会議やプレゼンテーションなどで、効率的かつ的確に意見を伝えることができます。
また、要約力を身につけることで、ビジネスマンは、情報を素早く処理し、迅速な意思決定を行うことができます。
要約力を身につけることは、時間と労力を節約するだけでなく、ビジネスマンのキャリアアップにもつながります。
要約力を身につけることで、ビジネスマンは、自信を持って意見を表明し、迅速な意思決定を行うことができます。
したがって、要約力を身につけることは、ビジネスマンにとって非常に重要なスキルであると言えます。
この本の要点
この本の要点は以下の5つです。
- 要約力は、伝えたいポイントを特定する力であり、ビジネスマンにとって非常に重要な能力である。優秀なビジネスマンは、タイトル、目次、見出し、太文字の文章から、著者が言いたいことをまとめることができる。
- 無駄な説明や前置きをカットすることが重要である。例え話を使うことで、説明を簡潔にすることができる。
- 結論から話を始めることが重要である。長い説明をすると、相手に伝わらないことがあるため、短くまとめることが必要。
- 要約力を磨くためには、日々多くの情報を仕入れ、ポイントを特定し、自分の意見を表現することが必要
- 要約力を磨くことは、1日1回でも行うことが大切
この本の細かい解説
長い文章よりも1枚の絵を見せた方が断然早い
情報を伝える際に、文章よりも図や画像を使うことは効果的です。
文章は読むことによって情報を得るため、読むスピードや理解力によって情報の伝達に差が生じます。
一方、図や画像は視覚的に情報を伝えるため、見るだけで情報を得ることができます。そのため、情報を伝える際には、できるだけ図や画像を使って、視覚的に情報を伝えることが重要です。
また、このポイントは、プレゼンテーションや報告書など、ビジネスシーンでも非常に有効です。
プレゼンテーションや報告書では、聴衆や読者が情報を理解しやすくするために、図や画像を使って情報を視覚的に伝えることが求められます。
例えば、グラフやチャートを使って数字を視覚的に表現することで、聴衆や読者が数字を理解しやすくなります。
また、イメージ画像を使って製品やサービスの特徴を説明することで、聴衆や読者が製品やサービスのイメージを把握しやすくなります。
このポイントを実践するためには、まず情報を整理し、伝えたいポイントを明確にすることが重要です。
そして、伝えたいポイントを視覚的に表現するために、図や画像を選び、適切に配置することが必要です。
ただし、図や画像を使いすぎると、情報が混乱してしまうことがあるため、適度なバランスを保つことが大切です。
以上のように、情報を伝える際には、できるだけ図や画像を使って、視覚的に情報を伝えることが、情報の伝達効率を高めるために重要であると言えます。
無駄な例え話はカットする
例え話は、複雑な内容を簡単に説明するために非常に有効な手段です。
例えば、ビジネスの世界でよく使われる「ピラミッド構造」という言葉を説明する場合、ピラミッドの形をイメージすることで、簡単に理解することができます。
良い例え話の使い方は以下のようなものです。
しかし、例え話を使う際には、注意が必要です。
例え話が長くなりすぎたり、本題から逸れてしまったりすると、かえって相手にとって理解しにくくなってしまいます。
無駄な前置きをカットする
言いたいことがあるのに、無駄な前置きが多かったり、プロセスの話が長かったり、ついつい結論が出てこないことがよくあります。
このような場合、相手は話の本質をつかみにくく、話が長くなってしまうことがあります。
例えば、入社面接で「なぜ当社を志望されたのですか?」と聞かれた場合、結論から先に述べることが重要です。
先に結論を述べることで、相手は話のポイントをつかみやすくなり、話がスムーズに進みます。
また、質問に対して的確に答えることができるため、印象も良くなります。
また、ビジネスの場面においても、無駄な前置きをカットすることが重要です。
例えば、部下に対して指摘する場合、直接的に伝えることが大切です。
無駄な前置きをすると、相手は話の本質をつかみにくくなり、話が長くなってし まうことがあります。
相手に伝えたいことを明確に伝えることで、話がスムーズに進み、相手に伝わりやすくなり、効率的にコミュニケーションを取ることができます。
結論から言う
これは、誰もが知っていることですが、実際にはなかなか実践できないことが多いです。
上述のように、結論から言うことは、相手にとっても自分自身にとっても、時間と労力を節約することができます。
「そんなこといちいち意識してできない」と思われる方もいるかもしれませんが、1日1回だけでもそれを行ったらどうでしょうか。
1年で365回、3年で1000回、6年で2000回。1日2回なら、1年で700回、3年で2000回、6年で4000回のアウトプットです。
4000回アウトプットした方と、何もしなかった方の未来は、明らかに違うものになっているはずです。
まとめ
本書は、ビジネスにおいて伝える力を高めるためのテクニックを紹介しています。
著者は、長い文章よりも1枚の絵を見せた方が早いということを強調し、無駄な説明は例え話でカットすること、例え話は連想から生まれること、無駄な前置きをカットすることが重要だと述べています。
私はこの本を読んで、自分自身のビジネスにおけるコミュニケーションについて考えることができました。
特に、結論から先に伝えることが重要だということに気づきました。
私は普段から、話が長くなってしまう傾向があり、相手 に伝えたいことがあっても、無駄な前置きをしてしまうことがありました。
しかし、この本を読んで、結論から先に伝えることが相手にとっても自分自身にとっても有益だということを学びました。
本書は、ビジネスにおいてコミュニケーション力を高めたい人にとって、非常に役立つ一冊だと思います。