書籍情報
| 書籍名 | 「運がいい人」になるための小さな習慣 - 世界の成功者が実践するたった1分のルール |
| 著者 | サチン・チョードリー |
| 出版社 | アスコム |
| 出版日 | 2019年5月25日 |
| ページ数 | 240ページ |
| ジャンル |
この本の結論と要点
この本の結論
本書の結論は、ポジティブな思考と行動を持つことが成功へのカギであるということです。
本書内ではでは、成功するために必要な考え方や行動を紹介しています。
例えば、
- 大きな目標を設定することや
- 小さな一歩から始めること
- 失敗や断られることを恐れずに行動すること
- 可能性を信じること
- 言葉にすることの力を利用すること
などが挙げられます。
また、成功するためにはスピーディーな行動が必要であり、トップクラスの経営者たちはスピード感を持って行動していることが紹介されています。
さらに、孫正義氏の例を挙げて、エンドユーザーからの声を重視することが重要であることが示されています。
私が印象的だったのは「言葉にすることの力を利用すること」が成功へのカギであるということです。
ポジティブな言葉を口にすることで、人は前向きになり、自分自身に期待する言葉を口にすることが、人のパフォーマンスを左右することが紹介されています。
また本書では成功するための40つの具体的な方法や習慣が紹介されており、これらを実践することで、自分自身の成功につなげることができるのではないでしょうか。
「複合力」の鍛え方
本書の要点を大きく5つにまとめると以下の通りです。
- 一歩を踏み出すことが大切である
- スピーディーな行動が運を引き寄せる
- できることを可視化すれば、足りないものが見えてくる
- 自分のファンを作るためには、相手を好きになり、相手の長所を探すことが重要
- 常に自分を引き上げてくれる第三者を大切にし、自分自身を客観的に見ることが成功への近道
この本の細かい解説
一歩を踏み出すことが大切
「一歩を踏み出すことが大切である」ということは、人生において非常に重要なものであり、多くの人がこのポイントを理解していないために、自分自身の成長や成功を妨げてしまっていることがあります。
このポイントは、物事を始める前に不安や恐れを感じることがあるため、行動を起こすことが難しいと感じる人にとって特に重要です。
しかし、このポイントを理解することで、自分自身を奮い立たせ、行動を起こすことができるよ うになります。
このポイントを理解するためには、自分自身が過去に一歩を踏み出した経験を振り返ってみることが大切です。
例えば、新しい仕事やプロジェクトに取り組む前には、不安や恐れを感じることがあるかもしれません。
しかし、一歩を 踏み出して始めてみると、物事が動き始め、自分自身が成長していくことがわかります。
また、このポイントを理解するためには、自分自身が目標を設定し、その目標に向けて行動を起こすことが大切です。
例えば、お金持ちになりたいという目標を設定した場合、どのような手段でお金を稼ぐのか、自分にできる可能性をリストアップすることが重要です。
そして、そのために必要なことを書き出していくことで、自分自身が何が足りていないのか、何が障壁となるのかを認識することができます。
このようにして「なぜ一歩を踏み出せないのか」「どうやったら一歩を踏み出せるのか」「自分がしたいことは何か」を理解することで、自分自身が行動を起こすことができるようになるのです。
スピーディーな行動が運を引き寄せる
スピーディーな行動も運を引き寄せます。
スピーディーな行動を実践するためには、まずは「できます」と答えることです。
この考え方は、ジュガールに通ずる行動原理そのものであり、トップクラスの経営者は皆、理解しているとされています。
行動することで得られる情報が、何が足りないのか、何が障壁となるのか、具体的に得ることができます。
仮に結果がついてこなかったとしても、最初からやらないこととは、似ているようで大きな違いがあります。
なぜなら、実際に動いてみたことで、何が足りないのか、何が障壁となるのか、具体的な情報が得られているからです。
この考え方は、仕事でもプライベートでも、目標を達成するために非常に有効です。
まずは大きなゴールを設定し、そのために必要な小さな一歩を書き出すことが重要です。そして、その小さな一歩から始めて、着実に前進していく ことが大切です。
また、この考え方は、自分自身の成長にもつながります。
成功体験の積み重ねはキャリアの糧となり、人を成長させてくれるということです。
自分で小さな成功体験を積み重ねることで、自信をつけることができます。そして、自信を持って行動することで、より大きな成功を手に入れることができるのです。
このように、スピーディーな行動が運を引き寄せるという考え方は、成功するために非常に重要なポイントです。
まずは「できます」と答えて、行動を起こしてみましょう。そうすることで、自分自身の成長につながり、より大きな 成功を手に入れることができるのです。
できることを可視化し、足りないものを見つける
目標を達成するために必要なステップを明確にすることが重要です。
具体的には、自分が達成したい目標を明確にし、そのために必要なステップをリストアップすることが大切です。
たとえば、英語力を高めたい場合には、毎日1つの単語を覚えることから始めることができます。このように、小さなステップを踏みながら目標に向かって進んでいくことが重要です。
また、ステップをリストアップすることで、自分に足りないものが見えてくることもあります。
さらに、ステップをリストアップすることで、目標に向かって進んでいることを実感することができ、それが自信につながります。
お金への罪悪感を捨てる
「お金」とは、生きるために必要な物資やサービスを手に入れるための交換手段ですが、人々が持つ価値観や信念によってその価値が変動します。
つまり、お金の使い方や、お金を使う状況に応じて「ポジティブ」「ネガティブ」になる可能性があるのです。
運を引き寄せるためには、まず現在の出費をリストとして書き出し、無駄な出費を排除します。
次に、お金を自分に使う場合は「時間」と「空間」を買うことを意識します。
例えばタクシーなど、プライベートな空間を確保しつつ、時間を短縮化することもできます。
「空間」を買っているからこそ、電車内ではできない電話や作業を、タクシーの中ではできるようになります。
つまりタクシーは一見、贅沢なお金の使い方のように見えて、実は非常にコストパフォーマンスに優れた買い物なのです。
このように、自分が何にお金を使っているのかを深く考えることで、お金への罪悪感を捨てることができます。
また、お金を自分以外の人に使う場合は、人々の幸福や発展につながるもの、社会貢献や環境保護などの社会的な課題に取り組むためのものなど、寄付やボランティアが望ましいです。
社会に貢献することはシンプルに気持ちをポジティブな方向に持っていきます。
まとめ
この本は、自分自身を客観的に見つめ、自分の強みを知り、小さな習慣を積み重ねることで、運を高める方法を紹介しています。
著者のサチン・チョードリー氏は、自身の経験をもとに、成功している人たちとの交流や、周囲の人々への感謝の気持ちを忘れず、自然環境や地球環境の一部としてなじませることで、大きなエネルギーが得られることを説いています。
本書は、自己啓発書としては珍しく、具体的なアクションプランを提供しています。
本書で紹介されている40つの習慣のうち、私が印象的だった5つの習慣をピックアップして紹介します。
- ネガティブを断捨離する
- 定例の○○を疑う（ルーチンを見直す）
- 迷ったときはすべて「YES」と答える
- お金で「時間」と「空間」を買う意識をする
- 褒め言葉は事実の3割増にに盛る
ただし、本書には、ある程度の重複があることが欠点として挙げられます。同じようなアドバイスが何度も繰り返されるため、読者は飽きてしまう可能性があります。
個人的には紹介されている40つの習慣のうち、すべては実践できなくても、できるところから（小さな一歩）チャレンジしていければいいかなと思いました。