本要約アプリ「SMITH(スミス)」ってどうなの?メリットやデメリット、flier(フライヤー)との比較を紹介

本要約アプリといえば、2023年に10周年を迎えた「flier(フライヤー)」が有名です。

flier(フライヤー)のコンセプトといえば「1冊10分で読める」ということですが、それを越える「1冊1分で読める」本要約アプリがあることを知っていますか?

それが本要約アプリ「SMITH(スミス)」です。

本記事は、SMITH(スミス)を実際に使ってみた感想や、flier(フライヤー)との比較などを紹介します。

またflier(フライヤー)の概要について知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。

本要約サービスflier(フライヤー)ってどうなの?

本要約アプリSMITH(スミス)とは?

SMITH(スミス)

1冊1分で読める本要約アプリ

本要約アプリ「SMITH(スミス)」は1冊1分で読めることを特徴とした本要約アプリです。

また運営会社は「チャレンジャーに可能性をお届ける」という理念を掲げている、株式会社オープンプラットフォームです。

SMITH(スミス)公式サイト

flier(フライヤー)は1冊10分なので、flier(フライヤー)の10倍の効率で本の内容をインプットすることができるといえます。

とはいえ「本当に1分で読めるの?」と思う方も多いのではないでしょうか。

こん
ということで、本当に1分で読めるのか試してみました!

結果は....

 

なんと30秒でした・・・

読んだのは『いつも「時間がない」あなたに - 欠乏の行動経済学』という本です。

書籍名いつも「時間がない」あなたに - 欠乏の行動経済学
著者センディル・ ムッライナタン
出版社早川書房
出版日2015年2月20日
ページ数352ページ
こん
352ページもある本なのに、30秒で読めてしまった・・・

SMITH(スミス)の特徴

本を1分どころか30秒で読めてしまうSMITHには以下のような特徴があります。

  • 超効率的に知識をインプットできる
  • 「奥義」という今日から実行できる1フレーズがある
  • インプットした知識をストックできる機能がある
  • 同じ要約を読んだ他人のコメントを閲覧できる

他にも検索機能やメモ機能など、知識を蓄える上で欠かせない機能も用意されています。

個人的に一番刺さったのは「奥義」という、今日から実行できる1フレーズがあることです。

これは本の要約の文末に「<奥義>」という形でまとめられています。

またその前段には「<要するに>」という本のまとめが入っており、

<要するに>こんな本だよ。だから<奥義>を実践しよう。といった形で、本の内容と取り組むべきことがセットで紹介されているので、腹落ち感もあります。

SMITH(スミス)は意味ない?

「本要約サービスは意味ない?」と思われるかもしれませんが、知識のインプットという観点では意味があると私は思います。

読書には大きく4つの効果があると考えており、要約サービスでは集中力向上や国語力の向上は見込めませんが、知識の獲得や自分を奮い立たせる効果はあると思います。

  • 知識の獲得
  • 自分を奮い立たせる
  • 集中力の向上
  • 国語力の向上

とはいえ、SMITH(スミス)は30日間無料体験を実施しているため、「意味ないのでは?」という理由で躊躇するのはもったいない気もします。

まずは使ってみて、自分に合う合わないを判断してみるというのも選択肢の一つです。

SMITH(スミス)とflier(フライヤー)の違い

SMITH(スミス)とflier(フライヤー)はいずれも本の知識を時短でインプットできる要約サービスです。

それぞれにどのような違いがあるか、紹介します。

情報量の違い

実はさきほど紹介した『いつも「時間がない」あなたに - 欠乏の行動経済学』という本は、flier(フライヤー)でも要約がされていました。

いつも時間がないあなたに

なので、SMITH(スミス)とflier(フライヤー)それぞれの要約を比較してみました。

やはりflier(フライヤー)は「1冊10分」をコンセプトにしているため、SMITH(スミス)よりも情報量が多いです。

あくまで私の感想ですが、flier(フライヤー)はビジネス書の起承転結をきちんとおさえていることに対し、SMITH(スミス)は起承転結の「承転」部分だけだと感じました。

多くのビジネス書は、以下のような構成になっていると思います。

  • 起:○○という問題には△△という弊害がある
  • 承:なので□□という方法でその問題を解決できる
  • 転:実際に□□を使ったこんな事例がある
  • 結:□□を使って○○や△△という問題を解決しよう

flier(フライヤー)は起承転結も含めて要約されているため、「なぜそれが必要なのか」ということも理解することができます。

一方でSMITH(スミス)は、「いますぐ実行できること」に焦点を当てているため、「なぜそれが必要なのか」には言及していません。

なので読者としては、本のタイトルなどから察することしかできません

体系的に学びたいのであればflier(フライヤー)、すぐに実行ができる「奥義」だけ知りたい方はSMITH(スミス)の方が適しているといえます。

料金の違い

サービスが異なれば料金も異なります。

SMITH(スミス)は月額980円で、全てのコンテンツ、全ての機能が可能です。

一方でflier(フライヤー)は3つのプランが用意されています。

全てのコンテンツ、全ての機能が利用できるゴールドプランは、月額2,200円です。

フリープラン

  • 月額0円
  • 無料の要約コンテンツは読める
  • 有料の要約コンテンツは読めない

シルバープラン

  • 月額550円
  • 無料の要約コンテンツは読める
  • 有料の要約コンテンツは月5冊まで

ゴールドプラン

  • 月額2,200円
  • 有料の要約コンテンツも無制限で読める
  • 動画コンテンツも閲覧可能

SMITH(スミス)の方が情報量が圧縮されている分、flier(フライヤー)に比べると安価にサービス体験ができるといえます。

またSMITH(スミス)は無料体験期間が30日間であるのに対し、flier(フライヤー)の無料体験期間が7日間しかありません。

決済方法の違い

またSMITH(スミス)とflier(フライヤー)は決済方法も異なります。

SMITH(スミス)は2023年6月現在、クレジットカード決済のみにしか対応しておりません。

一方でflier(フライヤー)は以下の決済方法に対応しています。

  • クレジットカード決済
  • キャリア決済
  • アプリ内決済
  • Amazon Pay

クレジットカード以外の支払いをしたい、という方はflier(フライヤー)一択となりそうですね。

要約数の違い

SMITH(スミス)は2022年2月にリリースされたサービスであるため、flier(フライヤー)に比べ要約数は少ないと思われます。

正確なデータが公表されていないため、実際にどれくらいの本が要約されているのか分かりません。

しかし、SMITH(スミス)もflier(フライヤー)同様、1日1冊のペースで要約が公開されています。

仮にリリース日から毎日追加されているとしたら、SMITH(スミス)の累計要約数は少なくとも500冊以上はあるのではないでしょうか。

一方でflier(フライヤー)は2023年6月現在、3,000冊以上の本が要約されています。

より多くの本から知識をインプットしたいという方は、flier(フライヤー)の方が良いかもしれません。

SMITH(スミス)のメリット・デメリット

SMITH(スミス)とflier(フライヤー)の違いを踏まえ、SMITH(スミス)にはどのようなメリット・デメリットがあるでしょうか。

それぞれ紹介していきます。

SMITH(スミス)のメリット3つ

SMITH(スミス)のメリットは大きく3つあると思います。

  • とにかく時短で知識を吸収できる
  • 新しい本に出会える
  • 知識をストックできる

「とにかく時短で」というのがSMITH(スミス)の最大のメリットといえるでしょう。

スマートフォンアプリで閲覧ができるため、通勤・通学時間や、ちょっとしたスキマ時間に学習できるのはありがたいです。

加えて短い時間で様々な本に触れることができるため、新しい本に出会えるキッカケも必然的に増えます。

また本のアーカイブ・ストックをすると「ストックルーム」という機能の中で、読んだ本や知識を整理することができます

定期的にストックルームを見返すことで、一過性の知識ではなく、知識を定着させることができます。

SMITH(スミス)のデメリット3つ

SMITH(スミス)のデメリットも大きく分けて3つあります。

  • 「読書感」はない
  • 問題提起がないので知識が定着しづらい
  • flier(フライヤー)に比べ色々と劣る

SMITH(スミス)は「1分1冊」というコンセプトであるため、当然「読書感」はまったくありません。

冒頭に述べた通り、読書によって得られる効果である「集中力の向上」「国語力の向上」は見込めないでしょう。

そのため、「読書そのものが好き」という方にはオススメできないサービスです。

またflier(フライヤー)と違い、本の起承転結すべてをまとめた要約ではないため、共感が薄く知識の定着はしづらいと思います。

読書というのは著者への共感や、実は知らなかったことへの驚きなど、様々な感情を通じて「知識の定着」につながっていくと私は考えています。

SMITH(スミス)は「今すぐ実行できること」に焦点を当てているため、読書を通じて発生する様々な感情は起こり得ません。

そのためSMITH(スミス)を通じて知識を定着させるためには、「今すぐ実行してみる」か「ストックルーム」機能を活用する必要があります。

最後に、SMITH(スミス)はflier(フライヤー)に比べ歴史が浅いため、要約数や決済手段、音声や動画など様々な機能面で劣っています。

これからユーザー数が増え、機能改善していくことを期待しています。

SMITH(スミス)のまとめ

SMITH(スミス)は、同じ本要約サービスであるflier(フライヤー)よりも、様々な機能面で劣っているサービスです。

「1冊1分で読める」というのは忙しいビジネスマンにとって非常に強力なキャッチだと思います。

こん
実際は30秒で読めたしね

「本当に知識だけ得たい」という方にはSMITH(スミス)の方がオススメだと思いました。

個人的な感想ですが、flier(フライヤー)の場合、1冊10分とはいえど「よし、読むぞ」という心構えが必要です。

一方でSMITH(スミス)は、ネットニュースやTwitterを見るような感覚でアプリを開くことができます。

「気軽に、早く」を求める方は、30日間無料体験を実施しているSMITH(スミス)をぜひ使ってみてください。